すべての理解は基礎理論の理解にあり!!基礎理論の理解無しに応用など存在
しない。




                            2006.4.29発行
■□ハスイ・ビジネス・アカデミー(HBA)■□■□■□■□■□■□■□■
□■(HBA/TOP)□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
      
       公認会計士受験講座/財務諸表論・監査論

        〜 本質を極めよ、王道を行け!〜

□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□

 はじめてご登録いただいた方へ!

 諸君、君たちの勉強方法はまちがっていないか?
 これだけは伝えておきたい。
 暗記だけでは、本当の勉強はできない。
 具体的にいえば、早期合格はできない。

 たとえば講師に“本質的な実力”が伴っていなかったとしたら、
 果たしてどういう授業風景となるか。
 そう、“本質的な説明”ができない。
 ではどうするか。もうおわかりだろう。彼は諸君に『暗記』を強要すること
 になる。

 当アカデミーでは、そういった受験業界の風潮を打破したい。
 このメールマガジンでは、Q&A形式で諸君を応援する。
 まずは基礎。
 基礎を固めるため、ぜひ当アカデミーの問題に挑戦してもらいたい。
 
===========
 本質的な4つの提案
===========

 当アカデミーでは、受験生諸君に以下の4点を提案したい。

 (1) 体裁の口上なんかに惑わされるな!
 (2) 暗記で受かるのは偶然しかない!
 (3) 暗記は勉強ではない。勉強の手段だ!
 (4) 良質の資料によって、良質な指導を受けよ!

 いちど試してみて欲しい。
“本質”は、HBAにしかない・・・!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《第3講》 企業活動という名の資本循環
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇《今日の一言》◇ =============== =============== =============== 
 
 前信で現行の企業会計を考えるとき、二元計算ということを理解しなければ
ならない、という話をした。それは、期間損益計算は動態論の計算構造を前提
としながらも、会計の対象となる企業が現実の貨幣経済社会に基盤を持つから
である。

 そこで、今回は、前信では示していない資本循環図(私が作成したもの)を
示して説明をしておくので、前回までの復習のためと、これから会計(学)を
勉強する上での前提として頭に入れておいてもらいたい。

 資本循環図は、こちら >>> 

 ※ 都合上上記の資本循環図はPDFファイルになっています。
   Adobe Readerをご用意ください。
   Adobe Readerは上記HBAのHP上から無料でインストールできます。

 上記資本循環図を見れたでしょうか?
 よく、この図を見て経済学みたいだ、という受験生がいるのだが、当然であ
る。経済学における企業(や消費者)の行動分析は現実の企業を前提に行われ
るものだからである。
 会計も同じ現実の社会に存在する企業を対象とするのであるから、資本循環
図が経済学と同じように見えても何の不思議も無い。

 前信までの復習をかねてこの資本循環図について若干の説明を加えておくこ
とにしよう。

 前信でも説明したように、企業は基本的には現金という形で資本を調達し、
それを企業の資本運動(企業活動)へと投下していく。図の「資本の調達→資
金→資本の投下」という部分がそれを示している。

 一般に商業の場合、その資金(現金)によって一定の財を入手する。販売業
であるならば、売れ筋の商品を購入するということである。もし、当該企業が
製造業の場合には、原材料等の入手ということになり、図中の「購入市場」は
「要素市場」となるわけである。

 ここで、注意しておくのは、企業がその資本活動を開始するに当たって調達
した資金(現金)が、ここで財の取得とともに企業外へと流出し、それと同価
値の財(市場価格を前提とした同価値という意味である)を取得している点で
ある。

 つまり、この時点で当初現金という形態の資本は、同価値の「財」という形
態へと変形しているということであり、ここでは、現金という形態の資本の流
出とそれと同価値の財という形態の資本が流入しているのである。また、この
時点では、資本循環上で資本が投下時点より増価もしていなければ、減価もし
ていない。換言すれば、当初の資本は、資本循環上に形を変えて存在している
ということである。

 さて、企業は、取得した財(商品)を利益を見込んで顧客に販売し、とりあ
えず投下した資金、元手を回収しようとする。利益はあることにこしたことは
ないが、元手は回収しなければ、企業活動(資本循環)を継続することはでき
ないことになるからである。

 その場面が、図中の資本循環の一番下の「販売市場」として示してあるとこ
ろである。
 そこでは、「販売市場」から顧客へ向かっている矢印と顧客から「販売市場
」へと向かっている矢印が示してある。
 さらに、「販売市場」から顧客へ向かっている矢印には、「資本の流出」と
あり、また、顧客から「販売市場」へと向かっている矢印には、「資本の再流
入」とある。

 企業は、当初調達した資本を投下して財を取得したが、この財を再び資金(
現金)に変えなければ資本循環を継続することはできず、そのためには、ここ
での商業の場合には、販売努力をして財を顧客に売り渡し、それと交換に現金
を入手しなければならないのである。
 製造業の場合には、取得した原材料等を使用して製造品を作り、それを販売
するのである。

 それが、図中の「販売市場」で行われる。ただし、このような資本の環流は、
上記で説明した財の取得(仕入)場面でもあったが、ここでの資本の環流がそ
れとは決定的に異なることに注意しなければならない。それは、現金販売でな
い限り資本は財という形で企業の資本循環上からいったん外部へと流出した状
態になるのであり、簿記等で承知のように売掛金、受取手形等を入手しても、
それらが決済されるまでは、本質的に資金(現金)の再流入は無いということ
である。

 図をよく見てもらいたい。「購入市場」のところでは、「購入市場」が資本
循環上に示してはなく、その代わりに資金(現金)と交換に取得した「財」が
示してある。これに対して、販売の場面では、「販売市場」そのものが資本循
環上に示され、資本循環を示す帯状の矢印が「販売市場」のところで、2つに
セパレートされている。つまり、資本循環上に投下された資金は、現金販売で
はない限り、この「販売市場」のところで、いったん顧客へと流出した状態の
ままとなるのである。

 いったん資本循環上に投下された資本(資金)は、その循環運動において、
販売市場という海というか湖というかをわたって向こう岸の回収プロセスへと
行かなければならないのであり、それは、販売努力無しには為し得ない。
 しかし、その販売努力によって資本(資金)が投下された財(商品)を販売
できたとしても、現金販売でない限り、本質的には資本(資金)は、その決済
が無事終わるまでは、外部に流出したままの状態になるのである。

 実は、これが実現主義でいうところの「実現」の意味なのだ。実現主義は巷
の学校の講師および受験生では、実現の要件を暗記して分かったつもりになっ
ているのだが、その本当の意義を知る者はまず皆無といってよい。「実現」と
はなかなか巧妙に仕組まれた概念であり、そこには、大変な落とし穴があるの
である。黒字倒産はまさにその落とし穴である。

 さて、図の説明に戻ることにしよう。「販売市場」でとりあえず、債権等が
取得され、企業の資本循環上に流入する。「資本の再流入」としてあるところ
である。実現主義はこの段階で収益を認識するのである。
 つまり、ここから図中「債権」としてあるところまでは、利益は実現主義に
よって現金が回収されなくても収益の認識に伴って計上されるのである。が、
しかし、その利益が計上された時点で資金(現金)は回収されてはいないのだ。

 現金が回収されるのは、その後、決済日が到来してからである。資本循環は
投下された資金が現金として回収された時点で完結することになる。ここで、
当初投下された資本(資金)は増額した現金(利益部分を含むという意味)と
して回収され、資本はその一循環を完了するのである。

 勿論、現実には、資本はこの資本循環図のように一度に全額が一定の取引に
だけ投下されるのではなく、商品、固定資産等様々な投資対象へと投下され、
その資本の一循環もそれぞれの財等の属性によって様々な循環スピードで循環
するのである。

 ただし、資金(現金)が何に投下されたとしても、それが再び現金として回
収されない限り、資本循環を完了することができないのであり、回収されなけ
れば、いずれ資本循環を継続することができなくなる、ということは全てに共
通の前提である。

 さて、利益部分を含んで回収された現金は、何にでも投下可能な状態の財(
資金−現金)である。図中の120の回収分には、元手として投下された100と販
売努力によって獲得された利益20の部分が区別される。
 今、同じ規模の資本循環を前提とするならば、当初の元手100を次の資本循
環に再投下することになり、増殖額の20の分は、株主への分配の対象とされる
ことになるのである(ただし、現実には企業はこの利益のごく一部だけを配当
として株主に分配し、後は企業内に留保するのである)。

 以上が資本循環図の説明である。最後に以上の理解を前提として、図の左側
半分のプロセスを資本の投下プロセス(投下形態)といい、右半分のプロセス
を資本の回収プロセス(回収形態)という。


 上記を参照して、前々信の第2問の解答・解説をもう一度読んでもらうと一
層理解が進むのではないかと思う。


 さて、本来ならば、上記資本循環を正しく理解した上で、それを前提にしな
がら、財務諸表作成の前提たる期間損益計算の構造的理解(会計構造論の理解
)を行い、前信でも記した収支(現実の世界、すなわち現金の流れ)と期間損
益計算(費用・収益計算)とが別世界にありながら、どのように密接な関係を
もっているのかを理解することになる。

 実は、現行の企業会計は、上記のような理解があって初めて正しく理解でき、
どのような仕組みかを知ることができるのである。困ったことに、巷のほとん
どのテキスト(学者の出版する本等も含めて)には、これが書いてはいないの
だ。
 もし、公認会計士を受験するのではない方でも、上記内容について勉強した
い方は、HBAの開講コース( http://www.hba-i.jp/2006corse.htm )を参
照の上お申し込みください、というわけである。財務諸表論のレクチャー単科
目コースもありますので!!


 まあ、上記のような事情もあり、一般には会計を勉強する場合、どうしても
“簿記”ということにもなり、また、簿記を知ることが会計を知ることのよう
に誤解する訳である。特に、会計関係の資格を取ろうとする受験生は、ほとん
どがこの誤りに気がつきはしない。
 会計(学)を知らず、簿記を知って会計を知ったつもりの受験生が、“会計
士”になるのである。いやはや恐ろしいことである。

 そのことからすれば、合格していく彼らは、公認“監査士”(監査の手続屋
)とでもいうべき存在であって、決して公認「会計士」では無い。

 ということではあるが、メールマガジンの性格からしても、これ以上ここら
辺の内容に時間をかけているわけにもいかないであろうし、また、読者の皆さ
んとしても話を先に進めてほしいという気持ちもあるとも思い、ちょっとジャ
ンプして、一般原則の内容について、考えてみることにしよう。

 そこで、一般原則についての話をする前に、今回は下記に示す問題を提供し、
皆さんの現在の実力でどの程度の解答が出せるのか(書けるのか)、皆さん自
身で確認してほしいと思うのである。

 一般原則というと、特に受験生は、例えば“ああ、正規の簿記の原則、ね!
”などと、吐き捨てるように言うはずであるが、このように言う受験生は、会
計の本質をまったく理解していないと断言できるし、また、現行企業会計の構
造的理解が皆無であるとも断言することができる。さて、諸君はどうであろう
か?

 ちなみに、下記に示す問題ではその「正規の簿記の原則」についても問うて
いる。次回までに考えて、自分なりの解答を作成してほしい。

 今更一般原則なんて、と言うなかれ!学問にとって基礎(基本)は重大であ
る。たとえ、それが受験のためだけの勉強だとしてもである。


 前信がかなりの長文になり、また、良き友人達の助言もあり、今回はここで
終了し、次回下記の問題の解説を交えながら、一般原則の存在する意義を解説
しようと思う。



 私個人の引っ越しという事情から、今回のメールマガジンの発行が遅くなり
ましたこと、大変申し訳ありません。登録して頂いている読者の皆さん、また、
新規に登録して頂いた読者の皆さんに心よりお詫びします。順次回復していく
予定です。

 今回のメールマガジンの発行が、上記のように私の個人的な事情で遅延した
こともあり、次回は少し早めに発行するつもりです。


 では、次回を楽しみに!!





◆◆◆今回の問題◆◆◆

◆《問題》◆ =============== =============== =================== ====

 「企業会計原則」一般原則一では、「企業会計は、企業の財政状態及び経営
成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならない」と真実性の原
則が示されていますが、ここでの「真実な報告」は、相対的な真実性を前提に
していると考えられます。
 本規定に関連して、以下の各問に答えなさい。


問1
 企業会計における「真実な報告」が相対的なものであることの根拠として、
会計処理方法の選択性が挙げられますが、これについて説明しなさい。

問2
一般原則二では、正規の簿記の原則が示されていますが、(1)この原則の意義
を簡潔に示すとともに、(2)この原則が企業会計上「真実な報告」のために必
要とされる理由を説明しなさい。

問3
 一般原則四では、明瞭性の原則が示されていますが、(1)この原則の意義を
簡潔に示すとともに、(2)この原則が公開性の原則とも呼ばれる理由を説明し
なさい。

問4
 「注解」注1では、重要性の原則が示されていますが、この原則が企業会計
上の「真実な報告」とどのように関連しているかを説明しなさい。解答にあた
っては、重要性の原則の2つの側面に分けて説明すること。



 〜問題の確認項目〜

●「真実な報告」の理解ができているか?
●「真実な報告」の相対性の意味を正しく理解しているか?
●現行企業会計の構造において、「正規の簿記の原則」の持つ重大性について
の正しい理解があるか?
 これは、すなわち、現行企業会計の正しい構造的理解があるか否かというこ
とでもある。
●「明瞭に表示する」ことの真意を正しく理解しているか?
●「注解」注1に関する重要性の原則の2つの側面とは?「注解」注1はその
側面の1つを規定するが、では、もう一つの側面はどこに規定されているのか
?それとも、不要だから無視されているのか?


 ・解答行数:問1→    7行。
       問2→(意義)3行。
          (理由)6行。
       問3→(意義)2行。
          (理由)9行。
       問4→    8行。

 ・満点:問1→    20点。
     問2→(意義)10点。
        (理由)15点。
     問3→(意義)10点。
        (理由)20点。
     問4→    25点。




 解答・解説(一部または全部)は次回のメールマガジンにおいて掲載する予
定です。
 また、次回メールマガジンの発行日以降、当アカデミーの『HBAメールマ
ガジン』のコーナーにも解説を掲載します。
 
 HBAメールマガジンのコーナーはこちら >>>

 ※問い合わせ等について
  ⇒ ホームページ上のフォームをご利用ください




◆ =============== =============== ============= =================





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

発行者     : ハスイ・ビジネス・アカデミー(HBA)
ホームページ  : HBA/TOP
 
※メルマガの購読中止は上記ホームページでおこなうことができます。

※まぐまぐ!サイトでのメルマガの購読中止はこちら >>>



□ 雑 感 □===========================

◎いやはや、引っ越しは大変なんてものではありませんでした。本や資料、各
種道具、などなど荷物が多すぎるのでしょう。でも、手放すことができない、
今は決して入手不可能なものばかり(私にとってですが)です。ジャズのアナ
ログのLPレコードなどをとっても絶対処分できないものなどだけでも300〜
400枚はあり、回り中から「どうするの?これ!」などとしかられながも「絶
対いる?!」と頑張っている次第です。

◎さて、実は、大変なことがまだ残っているのです。
 実は、実は、私個人の引っ越しも未だに完結していないのに、事務所の移転
をしなければならないのです。

 何で?って言われるかも知れませんが、実は、現在の事務所のあるビルが比
較的築年数が経っており、今巷で話題の耐震強度不足ということで、ビルのオ
ーナーから、6月末までの移転を勧告されているのです。

 現在の事務所は居心地も良好で、いたって気に入っていたのですが仕方あり
ません。
 いえ、今巷ではやりの耐震強度偽装というわけでもないのですが、去年オー
ナーが自信で耐震強度の調査をしたところ耐震強度不足との調査結果が出たよ
うです。

 移転先については、現在探しまくり中ですが、可能な限り現在の事務所の近
くの予定です。

 現状では、まだ、HBAは大手の受験学校のようにお金持ちではありません
ので、厳しい制約曲線を前提に良い条件(使い勝手や回りの環境等)の事務所
を探すのはなかなか難しいのです。

 それでも、現在候補が2つに絞られてきました。1つは、お家賃お高めの事
務所専用のテナントビル。もう一つは、良き友人の仲介による、1Fが喫茶店
のビルの2Fです。

 1Fの喫茶店は古き良き時代の面影を今に残し、居心地よさそ〜なわけです。
で、こちらに決めると、しばしこの喫茶店でクツログ可能性も高く、それが仕
事という意味からするとちょっと心配かもしれません??はははァ・・・。

 いずれにしても、事務所の引っ越しは、会計士の短答式試験の終了直後(6
月上旬)ということになりそうです。
 事務所の引っ越しに関しては、人手も多少あり、メールマガジンの発行等に
支障は無い予定ですが、ちょっとイレギュラーするかもしれません。その場合
は寛大なるお心でお待ちください。先にお詫びしておきます。

 天候がなかなか不順です。特に受験生の皆さんは風邪など引かないように注
意してください。

 ではまた。



===================================



暗記を強要される受験勉強って間違っている。HBAでは公認会計士試験の早
期合格を目指す諸君に、本質的な講義内容を提供します。当メルマガの有意義な
問題にチャレンジして、早期合格を目指しましょう。