【HBA王道セミナー】すべての理解は基礎理論の理解にあり!!基礎理論の
理解無しに応用など存在しない。




                             2007.9.18発行
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       公認会計士受験講座/財務諸表論・監査論

        〜 本質を極めよ、王道を行け!〜

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 はじめてご登録いただいた方へ!

 諸君、君たちの勉強方法はまちがっていないか?
 これだけは伝えておきたい。
 暗記だけでは、本当の勉強はできない。
 具体的にいえば、早期合格はできない。

 たとえば講師に“本質的な実力”が伴っていなかったとしたら、
 果たしてどういう授業風景となるか。
 そう、“本質的な説明”ができない。
 ではどうするか。もうおわかりだろう。彼は諸君に『暗記』を強要すること
 になる。

 当アカデミーでは、そういった受験業界の風潮を打破したい。
 このメールマガジンでは、Q&A形式で諸君を応援する。
 まずは基礎。
 基礎を固めるため、ぜひ当アカデミーの問題に挑戦してもらいたい。
 
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 本質的な4つの提案
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 当アカデミーでは、受験生諸君に以下の4点を提案したい。

 (1) 体裁の口上なんかに惑わされるな!
 (2) 暗記で受かるのは偶然しかない!
 (3) 暗記は勉強ではない。勉強の手段だ!
 (4) 良質の資料によって、良質な指導を受けよ!

 いちど試してみて欲しい。
“本質”は、HBAにしかない・・・!



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《第23講》「さて、取得原価主義会計の真意、とは?!のつづき」
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◇《今日の一言》◇ =============== =============== =============== 

 ちょっとご無沙汰でした。

 お陰様で、HBAの知名度も少しは上がり、今年は、かなり早い時期からの
申込みがあり、また、資料の改訂作業あり、仕事上のミーティングが相次いで
あり等々で、結構busyです。

HBAmailmagazineの発行が遅くなりすいません。



さて、前信では、取得原価主義会計の話を初めたところであり、


 『つまり、取得原価主義会計において、期首資本を構成している棚卸資産や
固定資産などの非貨幣資産(物的資産)をその「取得原価」で評価していると
いうことは、それらが具現する貨幣資本(資産の取得等の時点で対価等として
取引相手に引渡された、もしくは、取引相手に引渡されたと仮定される名目貨
幣資本の額)を、「何にでも投下可能な資金」とみているのではなく、かつて
そのような資金であった貨幣がこれらの非貨幣資産(物的資産)に投下され、
「拘束された状態(即座には換金不能な状態)にある」ことを前提とした処理
にほかならないのである。


 さてさて、さらにさらに“・・・・????”となったであろうか?


 ここで諸君は頭を十分に柔軟にしておかなければならない。

 簿記の頭では、到底この先の説明を理解することはできないからである。

 これは、受験経験が2回以上の、巷で“上級生?”といわれいてる諸君ほど
要注意である。』

というとこだったと思う。


 諸君は、頭を十分に柔軟にし、簿記の頭ではなく、財務諸表論の頭になって
いるだろうか?



 では、前信の話の続きを始めるとしよう。

 まずは、上記の説明の中で、読者諸君が分からないかもしれない用語につい
て、少し説明しておこう。

 でないと、これからの話が何も見えなくなるからである。



 また、それに伴い、私のオリジナルの資本循環図も参照した方が理解し易い
と思うので、前信でも示したが、再度、資本循環図を示しておくことにする。


 オリジナルの「資本循環図」はこちら >>>


 読者諸君は、この資本循環図を参照しながら、これからの説明を聞くのが、
諸君の理解の大幅な手助けとなるはずである。


 さて、前信での説明(上記『 』書き)のはじめの部分で、まず、「貨幣資
本」とは、企業活動は貨幣資本の循環運動であると説明したが、その企業活動
に投下(投資)される調達された貨幣のことである。

 上図(資本循環図、以下では単に「図」と省略)の一番上の部分で「資本の
調達 100」とあるのが、それであり、企業活動を始めるに際して調達された資
本(資金)であり、通常、それは貨幣という形態で調達される。

 現実の社会は、貨幣経済社会であり、貨幣が流通の基本的媒体であり、した
がって、会計の構造をどのように定義しようと、現実の世界での企業の活動は
貨幣、つまりは現金、したがって、収支によって動いているのである。


 余談だが、会社法(旧商法)は、この現実の世界での貨幣、つまり、収支を
前提に配当利益の計算を規制する。

 したがって、その現実の世界で企業活動を行っている企業の資本運動を対象
に、一定の目的のために、情報を加工するための会計上のフレームワークを構
築し、種々の概念を導き、また、そのフレームワークや概念を前提に、会計を
実践する為の具体的な定義であったり、ルールを規定しなければならない会計
(学)の領域とは違い、いたって議論はストレートかつシンプルなのである。

 本質的に、全ては収支上で結論づけることができるからである。

 勿論、そうは言っても、近年の会計事象は収支上では捉えきれないものが多
く出現しており、かつて動態論の財務諸表(現行制度における損益計算書、貸
借対照表)を前提とした計算書類へと、表示的にではあれ修正を余儀なくされ
た時以上に、会社法(旧商法)は、それらの受入論拠を探し求めなければなら
ない事態となっている。


 さて、上記に指摘する「調達された貨幣資本」とは、貨幣が現実の社会の流
通媒体であることから、貨幣によって基本的には何でも交換(取得)すること
ができるわけであり、したがって、企業が資本活動を開始しようとする場合に、
そのような「貨幣」という何にでも投下可能な状態で調達された資金というこ
とである。

 勿論、企業が活動を開始した後も必要に応じて調達される貨幣資本(資金)
の場合も同様である。


 企業は、この「調達された貨幣資本」を「元手」にして、企業活動に必要な
ものを調達することになる。


 例えば、商業において、いま売れ筋のA商品を販売の為に取得する場合(図
の9時の位置)では、調達された貨幣資本を取得したいA商品と交換に取引相
手に引渡すのである。

 図では、この時のA商品を取得する為に必要な貨幣資本として、100を取引
相手に引渡している。それは、A商品の市場価額100に相当する。


 この場合、取得資産の取引価額を諸君は迷わず「取得原価」と言うはずであ
る。

 しかし、前信でも指摘したように、現実の世界に取得原価なる概念は無いの
であり、当該市場取引価額は「時価」そのものである。

 では、何故、本来「時価」である当該取引価額を、わざわざ「取得原価」と
会計上では概念するのであろうか?


 実は、上記に示した前信での『期首資本を構成している棚卸資産や固定資産
などの非貨幣資産(物的資産)をその「取得原価」で評価しているということ
は、それらが具現する貨幣資本を、「何にでも投下可能な資金」とみているの
ではなく、かつてそのような資金であった貨幣がこれらの非貨幣資産(物的資
産)に投下され、「拘束された状態にあることを前提」とした処理』の部分が
その理由なのである。

 『非貨幣資産(物的資産)をその「取得原価」で評価しているということは、
それらが具現する貨幣資本』における「それらが具現する貨幣資本」とは、上
例におけるA商品の「取得原価」のことであり、それは、その取得の時に取引
相手に引渡した貨幣資本(100)のことである。

 当該貨幣資本と入れ替わりにA商品という棚卸資産(100)を取得したので
あり、したがって、調達された貨幣資本(100)は、取引時点でA商品という
棚卸資産(100)に変換されている、つまり、A商品という棚卸資産に貨幣資
本(100)が「投下」されている状況であるということである。

 その意味が、図の9時の位置の状況だということである。


 さて、その場合、A商品に投下された貨幣資本(100)は、調達された時点
のように、貨幣という何にでも投下可能な資金という流通媒体としての自由な
変換性を持ってはいない。

 A商品という棚卸資産に投下された状態にあるのであり、この状態は、「何
にでも投下可能な資金」という状態ではなく、A商品という棚卸資産に「投下
」され、その資金がA商品という物的資産に「拘束」された状態、つまり、即
座には変換もしくは、換金不能な状態にあるのである。

 そして、その時、A商品へと投下され「拘束」された状態となっている貨幣
資本の量、つまりは、金額が100ということなのである。


 もう、お分かりだろうか。

 資産の評価額を「取得原価」という概念で表現し、その取得原価額を100と
表現することは、企業の資金の投下活動において、貨幣という何にでも投下可
能であった資金100を、棚卸資産(資金の投下対象となった資産、つまり、貨
幣資本の変換物)へと投下し、その棚卸資産という形態に投下され「拘束」さ
れている状態の資金が100であることを意味しているのである。

 読者諸君が簿記を習ってから、何も疑わず、というより何も考えずに使って
きた、そして、“当然”、“当たり前”と思ってきた「取得原価」とは上記の
ような趣旨を持つ会計上の概念なのである。


 当世、“時価”だ、“時価主義”だと宣わくのが流行りで、それで会計(学
)を“知っているツモリ”の御仁が溢れているが、それらの者が恥じることも
なく、古いといっている「取得原価」の意味を彼らはまったく知らないのであ
る。

 だから、無知は無敵なのだ!!!



 したがって、資産を取得原価で評価することは、図の右側の過程、つまり、
資本(資金)の回収過程における評価をすることではなく、資本(資金)の投
下過程、つまり、図の左側の過程における評価を意味することにになる。

 資産を取得原価で評価することは、資金が何にでも投下できる形で存在して
いるのではないと考えられているのであり、そのような考え方、すなわち、資
金の「拘束性」を前提とした測定がなされているのであり、これが、取得原価
による資産評価の意味するところなのである。


 これが取得原価主義会計という会計フレームワークの基本的な考え方である。


 したがって、取得原価主義会計においては、期首資本は、貨幣資産部分(金
融資産といった方が正確である)は資金の自由選択性(資金が何にでも投下可
能な状態にあること)を前提として、また、非貨幣資産(物的資産)部分は資
金の拘束性(即座には換金、もしくは変換不可能な状態にあること)を前提と
して、「その大きさが測定」されているのであり、したがってまた、取得原価
主義会計における期間利益判定の基準たる「維持すべき資本」(継続的な企業
活動の維持の為に企業内に回収維持しなければならない資本)も、同様な前提
のもとでその大きさが決定されているのである。

 つまり、利益の計算にその取得原価主義会計の趣旨が反映されているという
ことである。



 さてさて、早くもここらでちょっと一休み、というところだろうか?

 加熱している頭を、ここでクールダウンした方が良いかもしれない。


 何故なら、話は短いのだが、内容はかなり濃いのである。しかも、次は、も
っと頭が加熱し、痛くなるかもしれない話なのであるのだから。


 勿論、読者諸君のすべて(といっていいはずであるが)が今までかつて一度
も聞いたことも、考えたことも無い話である。


 これらの話が全て理解できると、現行企業会計の仕組、会計(学)から捉え
た資本の循環運動、資産の取得原価評価の特質、実現主義の本当の意味、した
がって、損益計算書上での利益計算の意味とそこで計算される利益の本質、な
どが体系的に理解できることになる。



 おそらく、というより当然、読者諸君は先を、そして、結論を早く知りたい
と思うのかもしれない。

 がしかし、本信での内容の理解が十分ではないままに、先に進んでも、頭が
オーバーヒートするのは目に見えている。

 だから、今回は、少々短めだが、暫し、読者諸君に上記を再読し、十分考え、
資本循環図を参照し、そして理解する時間の為のインターバルを取ったほうが
良いと思うのである。

 だから、この話の続きは、次回にということにしようと思う。


 それでも、本信において、取得原価評価の意義については説明してある。そ
こで説明したことを次回の内容を理解できるように、しっかりと納得しておく
ことである。


 取得原価評価の意義については、今回説明したが、取得原主義会計の意義の
説明はまだ終わったわけではないのだ。


 実は、次回に実現主義の本当の意味が分かることになる。


 実現主義の要件の暗記など、何とばかばかしいことであるのか、ということ
が分かるはずである。


 重々再読し、本信の内容の理解を深めていてもらいたい。





 なお、話は変わるが、既にHBAのHP(「解答速報」のコーナー)で確認
した読者諸君も多いと思うが、本年度の公認会計士・論述式試験の会計学(財
務諸表論に係る部分)および監査論の解答・解説は必見である。


 巷の受験学校の解答では十分な得点は得られないであろうから、それらを見
て、“同じようなことを書いたから、結構点数を取れているかもしれない”な
どと思っている受験生の諸君は、必ず確認した方がよいであろう。


 HBA「解答速報」のコーナーはこちら >>>


 これを見て、やはり頭が痛くなる読者諸君が多くいるのかもしれない。







 では今回は、この辺で。












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◇◇◇今回の問題◇◇◇

 取得原価主義会計の話が完結するまでお休みします。












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◎解答・解説(一部または全部)は次回のメールマガジンにおいて掲載する予
 定です。
 また、次回メールマガジンの発行日の翌日以降、当アカデミーの『HBAメ
 ールマガジン』のコーナーにも解説を掲載します。
 
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◎当mailmagazineの休刊等の情報については、HBA/「お知らせ & トピッ
クス」に掲載します。

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◆◆◆前回の問題の解答・解説◆◆◆

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 取得原価主義会計の話が完結するまでお休みとなります。











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※メルマガの購読中止は上記ホームページでもおこなうことができます。 ※まぐまぐ!サイトでのメルマガの購読中止はこちら >>> □ 雑 感 □=========================== ◎本年度の会計士の論述式試験の監査論では、かつて指摘したように実力のあ る試験委員が監査論の第1問の問題2を出題している。  本問の解答・解説は、本文中でも指摘したが、HBA・HPの「解答速報」 のコーナーを参照して欲しい。  HBA「解答速報」のコーナーはこちら >>>  当該問題は、実に効率的で受験者の実質的な実力を判定するには、良問であ る。  また、採点に関しても実に効率的な問題であり、全文を読むべき答案と読ま ずに形式点(本問では3〜4点程度)を与えるだけの答案の判別が瞬時に行える のである。  このような問題を出題するには、実力とともに作問能力が高くなければ可能 ではない。  近時では概ね、本試験の監査論の問題は、良問が増えてる傾向にはある。  勿論、駄作であり、出題者の実力・作問能力に重大な疑義がある不良問題も あるが、得点差がつき、合否に決定的に影響するのは良問である。  不良問題は、概して“暗記”でも書けるものが多いが、良問と評価できる問 題は、“暗記”などでは到底高得点など望めはしない。  たとえ得点できたとしても、0点を付けられなくて良かった、というほどの 微々たる点数である。  かねてから指摘しているように、会計士試験のレベルではリスク・アプロー チができなければ、早期合格は難しい。  そのために、受験勉強の前提である資料と指導は良質のものを選ばなければ ならない。 ◎HBAでは、本年に入って申込み者に今までとは違った傾向が顕著に現れて いる。  それは、今までは、予想したように受験経験者が圧倒的であり、初受験者( 巷でいう、いわゆる入門生)が少なかったのだが、募集を開始した2008年度の 申込み者は、何と今のところ初受験者が受験経験者を上回っている。  受験経験者の場合は、巷の受験学校の資料や授業に幻滅し、何か良いものは ?と探していたところで、本mailmagazineなどでHBAを知り、申し込んでく る。  この場合は、比較する巷の資料や講義内容があり、HBAの内容を納得して 確信的に申し込んでくる。  そう、HBAへ申し込んでくる受験生は、ほとんどが確信犯なのである。  初受験者には、巷の受験学校での経験や受験情報も受験経験者ほどにはない はずである。  未だに良質の資料・指導か否かの判別に目覚めない受験経験者は、既存の先 入観に囚われていて、それから脱することができない。  自分の判断を信頼せず、巷の誤った情報に流される。  現在、HBAの2008年度の申込者に初受験者が多いことを鑑みるに、彼らは、 そのような巷の誤った情報に毒されていないのかも知れず、また、失礼ながら、 HBAの内容の善し悪しを決定的に判定する程の実力がないはずであろうと思 われるにも関わらず、やはり、確信的に申し込んでくることを考えれば、それ は、HBAの趣旨である公認会計士の資質を本来的に持っている、つまり、直 感であれ、これは他と違うなと感じる資質があるのかもしれない、と思う次第 である。  何にしても、指導する立場の者としては、将来が楽しみな会員が増えている、 という現実が今HBAでは起こっているのであり、うれしい限りである。  より一層の良質の資料を提供すべく、現在奮闘中である。  本試験における不良問題は、合否に関しては本質的に埋没問題である。  HBAの会員は、良問での解答作成に決定的なアドバンテージを持っている。 そこでの得点差は合否にとって決定的な影響を持つことになるのだ。  がんばろう!HBAの初受験者の諸君!!である。  何時間勉強しているかが重要なのではない。  どれだけ集中した勉強時間が持てるかが決定的に問題なのである。  ではまた。 =================================== 暗記を強要される受験勉強って間違っている。HBAでは公認会計士試験の早 期合格を目指す諸君に、本質的な講義内容を提供します。当メルマガの有意義 な問題にチャレンジして、早期合格を目指しましょう。