【HBA王道セミナー】すべての理解は基礎理論の理解にあり!!基礎理論の
理解無しに応用など存在しない。




                                                        2010.4.3発行
■□ハスイ・ビジネス・アカデミー(HBA)■□■□■□■□■□■□■□■
□■(HBA/TOP)□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
      
       公認会計士受験講座/財務諸表論・監査論

        〜 本質を極めよ、王道を行け!〜

□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□

 はじめてご登録いただいた方へ!

 諸君、君たちの勉強方法は間違っていないか?
 これだけは伝えておきたい。
 暗記だけでは、本当の勉強はできない。
 具体的にいえば、早期合格はできない。

 たとえば講師に“本質的な実力”が伴っていなかったとしたら、
 果たしてどういう授業風景となるか。
 そう、“本質的な説明”ができない。
 ではどうするか。もうおわかりだろう。彼は諸君に『暗記』を強要すること
 になる。

 当アカデミーでは、そういった受験業界の風潮を打破したい。
 このメールマガジンでは、Q&A形式で諸君を応援する。
 まずは基礎。
 基礎を固めるため、ぜひ当アカデミーの問題に挑戦してもらいたい。
 
===========
 本質的な4つの提案
===========

 当アカデミーでは、受験生諸君に以下の4点を提案したい。

 (1) 体裁の口上なんかに惑わされるな!
 (2) 暗記で受かるのは偶然でしかない!
 (3) 暗記は勉強ではない。勉強の手段だ!
 (4) 良質の資料によって、良質な指導を受けよ!

 いちど試してみて欲しい。
“本質”は、HBAにしかない・・・!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《第40講》「各論一考/その七に関連してのつづきのつづき」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇《今日の一言》◇ =============== =============== =============== 

 読者の皆さん、こんにちは!!

 まず始めにお詫びです。

 サーバーの移転に伴い様々なトラブルに対処した後、この機にだいぶ長い間
実施していなかったHBA/HPのメンテナンスを実施しました。

 ページ間の整合性を改めて調整し、ページ間の連絡性が良くなるようなどに
つき思考錯誤した結果、思いの外時間がかかり、皆さんへのお知らせが大変遅
くなりました。申し訳ありません。

 今回のメンテナンスの結果、「HBAメールマガジン」、「自習室」のURL
が変更となり、過去に発行されたHBAメールマガジン上で示されている上記
コーナーへのリンクが全て切断される結果となりました。申し訳ありません。

 今回、上記二つのコーナーおよび「お知らせ&トピックス」に関しては、今
後リンクが切断されることがないように調整しましたので、今後発行されるH
BAメールマガジンにおいてこのような事態が生じることはないと思います。

 この件につき読者の皆さんへのお知らせが大変遅くなり誠に申し訳ありませ
ん。


 また、前信で掲載した分配可能利益・実現主義・発生主義に関する図がまぐ
まぐ!サイト上での掲載版ではだいぶズレて歪んでいました。

 一応発行前に登録読者の皆さんへ送信されるメール版の方は確認して大丈夫
だったのですが、まぐまぐ!サイト上の状態は事前に確認することはできず申
し訳ありません。

 今後も同じような事態が生ずる可能性がありますが、その場合にはHBA/
HPの「HBAメールマガジン」のコーナーにおいて同じもの(こちらは重要
な修正箇所に関しては概ね修正されています)が掲載されていますので、こち
らで確認してください。

   HBAメールマガジン >>>



 以上です。








 さて、前信までで「資本」の本質的・基本的な意義といったものを正しく認
識できたはずである。

 そこで、この本質的・基本的な資本の意義が理解できたことで、現行企業会
計の本質を確認(読者諸君のほとんどは初めて「知る」ことになるはずである
)することができることになる。

 今回は、個別財務諸表の一応の締めくくりとしてこれについて記すことにし
よう。


 そこで、現行企業会計がその基本的基盤とする計算体系(動態論の計算体系
)においては、『「資本」と「費用」が直結している』と始めに言っておこう。


 このようなことは、読者諸君は初めて聞くのであろうか?

 おそらく、読者諸君は自分が使っているテキスト等には必ず出ており、そし
て、良く知っている?と思っている貸借対照表の内容、つまり、

   (借方)資産/(貸方)負債
         /    資本

を思い浮かべ、何を言っているんだ?貸借対照表を見れば分かるように資本は
資産と直結しているんだ、と言うに違いない。

 実はこれが、そもそもの現行企業会計に関する基本的な理解の無さを証明し
てることなのである。


 貸借対照表上の資産はただの資本の通過点にしか過ぎず、「資本」は「費用
」と直結しているのである。

 このことは、現在の費用・収益アプローチではなく、資産・負債アプローチ
を採ったとしても同じことである。

 この理解が無いままに、財務諸表論と称する何かを学び?暗記しても何も分
かるはずは無い。

 当然ながら、時価主義と時価評価の意味の違いも分かるはずもないのである。

 そのような諸君は、現行企業会計は部分的に時価評価(時価主義ではない)
を取り入れている現状を見て、動態論は古い、取得原価主義(会計)は古いな
どと知ったようなことを平然という。

 私が従前在籍した巷の受験学校で、自分の無知も知らずに税理士科から無理
矢理会計士科へと移ってきたたわけ者の講師が“時価を使えば時価主義なんで
すよ”と教室で生徒に言っていたようだが、それは愚かにも自分は会計学をま
ったく知らないです、と自白しているようなものなのである。


 会計のフレームワークはそんなに短絡的でお粗末なものではない。

 会計の構造とそのフレームワークは、一定の前提の下に合理的な構造として
構築され、そのフレームワークが正しく動作するように仕組んであるのである。


 このことの理解がなければ、現行企業会計が現在もなお動態論の計算構造を
基本的前提としていることも、部分的に時価評価が適用されている現在も厳然
として取得原主義会計であることも、そして、時価評価と時価主義の違いも、
そして、資本が費用に直結していることも、何〜んにも分かりはしないのであ
る。

 それでも、現行のふぬけた国家試験とやらに合格さえすれば、何と職業的専
門家などという“肩書き”だけは得ることができるのである。まか不思議な現
状ではあるのだ。



 と、今回はのっけからか言いたい放題の体である。

 しかし、私がそのように言う理由は後ほど分かるはずである(正しい理解力
があればだが)。



 そこで、散々随分な言い方をしたが、上記に指摘したことを正しく理解する
ために、まずは『「資本」は「費用」と直結している』ということの意味を知
らなければならない。

 HBAのテキストには「損益会計論」の冒頭のところで以下のような図が示
してある。ちょっとデザインがお粗末な図だが、費用等はそれぞれボックスで
四角に囲われており、損益計算の上に費用と資本が乗っかっている図であると
理解してほしい。

     −―――−   −―――−
     |費 用|   |資 本|
     ―――――――――――――
     |損  益  計  算 |
     ―――――――――――――

 (※ おそらく上図もまぐまぐ!サイトでの掲載版では線がズレて歪むと思
  うのでHBA/HPの方で確認してください)

  HBAメールマガジン >>>


 上図の意味は、「資本」と「費用」は損益計算を通じて直接つながっている、
つまり、損益計算を通して資本と費用が直結しているということである。


 そこで、このことを理解するために、現在では適時性を失い表面だっては議
論されない、つまり、その意味で今時の受験生は知らない可能性が大であろう
「価格変動会計論」を利用することにしよう。

 しかし、読者諸君の多くが価格変動会計論を知らない可能性が大であるのだ
から、まずは、必要最小限の範囲で価格変動会計論を学ぶことにしよう。


 価格変動会計論は、20年ぐらい前に継続的なインフレ状態が常態となってい
た頃に本気で制度化を視野に入れて議論されたものである。

 しかし、制度化する前に継続的なインフレ常態から経済社会が脱し、その後
会計学上および制度上において日の目を見る存在とはなっていない議論である。

 短絡的な受験生は、価格変動会計論など“古い”、今は時価主義だなどと直
ぐ言いたがるのであるが、会計学は単に“古い”などと片づけられる議論はほ
とんど無い。

 現在では制度的には論外とされる静態論であってもそこに学ぶべき内容は存
在するのである。


 何故、資本と費用が直結していることを理解するために現在では日の目を見
ない価格変動会計論などを持ち出すのか。それは何も価格変動会計論における
具体的なフレームワークや計算手法を学習するためというわけではない。

 その考え方や原理を学ぶことが、資本と費用が直結していることを理解させ
るからである。


 承知ではないかも知れないが、価格変動会計論は資本概念に支配される。

 それは今まで読者諸君が所与として一切議論しなかった資本そのものの概念
を動かして議論するものであり、実は価格変動会計論の本質はその計算手法等
にあるのではなく、この資本概念にあるのである。

 つまり、例えるならば、現在住んでいる地球から離れて宇宙に飛び出し、他
の星と地球を宇宙で比較してみる議論とでもいえばイメージができるであろう
か?

 今までは現在住んでいる銀河系の地球という星から一切出ないで議論をして
きたが、ここではその地球から飛び出し、同じ銀河系に属して太陽の周りを回
る惑星である他の星と地球とを、そして、そこでの生活環境を宇宙という視野
からから見て比較するのである。

 ただし、価格変動会計論は同一銀河系内での星と星との比較の議論であり、
ある銀河と他の銀河を比較するというスケールの話しではない。

 あくまで同一銀河系内(同一の計算構造上)で資本を動かす(星を比較)す
る議論である。


 HBAのテキストにはこの価格変動会計論が現在もが一章を設けて載ってい
る。

 それは価格変動会計論の計算技術を学習するという目的ではなく、資本の概
念を動かすことによって、資本と費用が直結していることの理解を通して今ま
で学習してきた個別財務諸表の本質的な構造を確認し、今までの学習を確固た
るものとして頭に定着させるためである。


 したがって、これから都合3種類の資本概念を前提とした損益計算を示して
説明する趣旨も、その損益計算の方法、つまり、価格変動会計論の計算技術的
構造を理解してもらうために説明するわけではない。

 これだけ念を押しておけば、勘の良い、会計的センスのある諸君であれば二
つ目の資本概念に基づく損益計算を説明した段階で、資本と費用が直結してい
ることを理解し、他に指摘した意味についてもおおよその見当がつくはずであ
ろう。

 このことを知った時、会計学の理解がワープして進展し、思考的に会計学の
さらに深い意味を理解することが可能となるはずである。

 少なくとも、会計学の本質的な思考は身につくはずであろう。




 では、まずは価格変動会計論を必要の範囲で説明することにしよう。


1.利益計算方式

 まずは価格変動会計論で取り上げる損益計算方式について説明しよう。

 方法は二つである。一つは「損益計算書的利益計算方式」であり、もう一つ
は「貸借対照表的利益計算方式」である。

 一つ目の「損益計算書的利益計算方式」は、読者諸君がよく知っている現行
企業会計上において実践されている費用・収益の対応計算による損益計算方法
である。では何故「損益法」などと書かないのかというと、もう一つの「貸借
対照表的利益計算方式」と称する計算においては顕著なのだが、静態論におけ
る財産法と誤解することを避けるためである。

 承知のように財産法は時価評価(もしくは、公正評価)された財産価値=換
金価値のある「財産」を前提とする計算方法であり、巷でよくある誤解、また
は大学レベルでもよくある誤解、つまり、現行の企業会計上の評価基準を前提
とした貸借対照表項目の期首・期末の貸借差額の比較による利益の計算を財産
法などと言うことは大きな間違いでなのである。

 したがって、この手の誤った解尺を避けるためにわざわざ「損益計算書的利
益計算方式」と「貸借対照表的利益計算方式」とここでは称するのである。

 ただし、計算のやり方に関しては、価格変動を前提とはするが、貸借対照表
の貸借差額の期首・期末の比較による利益の計算である。

 (1)「損益計算書的利益計算方式」
 (2)「貸借対照表的利益計算方式」

 断っておくが、この名称は、私が付けたものではない。その説明も同様であ
る。

 私が尊敬し、敬愛して「先生」と呼べる3人だけの会計学者の内の一人がそ
のように命名し説明している。

 この先生の論文は、記述されたそのまんまが限界で、その背後に、もしくは
その根底に何か意図する深い論拠などが無い薄っぺらな“論文”という名の代
物とはまったく違って、読み込む程に深く、そして広大な宇宙を垣間見るので
ある。

 彼の論文は、その論文を読みながら、私ごときが大変失礼ながらその実力を
推しはかろうとしてもとてもはかり知れない程の実力である。

 読む程に、まだ奧がある、そこまで考えていたのか、彼はどこまで考えてい
るのだろうか、とそこから読みとれるものは奧が深くはかり知れないのである。

 行間を読むなどといった次元ではないのだ。

 正に天才である。

 彼の論文は何度読み返しても楽しい。その天性の思考のすばらしさに感動す
るのである。


 さて、話しを元に戻そう。

 (1)での計算は、期間総収益−期間総費用=期間利益である。

 ここでは、収益・費用の概念を最広義に捉え全てのプラス源泉を「収益」、
全てのマイナス源泉を「費用」とする。

 さて、収益・費用、期間利益という概念は、既に承知のように営業活動によ
る具体的な財産の増加、減少、純増加の源泉を示す抽象概念である。ただし、
その裏側には、必ず、具体的な財産の増加、減少、純増加が存在する。

 したがって、収益から費用を差し引くことは、収益として増加ないし流入し
た財産量から、費用として減少ないし流出した財産量を差し引き、どれだけの
財産量の純増加があったかを確認すること、すなわち、減少した財産量が増加
した財産量によって補填されたか否かの確認をすることである。

 すなわち、このことは、収益として増加した財産を「費用=減少財産の補填
部分」と「利益=(費用たる)減少財産の補填部分を超える部分」とに分ける
ことを意味するのである。

 この理解が決定的に重要である。


 実は、このことは、HBAのテキストでは始めの章で説明されており、また、
資料請求によるサンプル資料でも提供され、その解説MDも付いている。

 上記のことは、読者諸君は巷の受験学校等では絶対に学んではいない会計学
的にも、現実的にも決定的な真義なのである。


 したがって、この方式の利益計算においては、一期間中に減少しそして補填
されるべき財産を確定すること、すなわち、期間(総)費用の計算が期間利益
計算における中心問題となる。これは、財産そのものをどのようにみるかに依
存するのである。

 ここに財産とは、資本の具現形態、あるいは、具体的形態としての資本を意
味する。つまり、費用とは投下された資本が資産の形態を経て収益へと結びつ
いた状態を意味するということである。

 財産の減少とは資本の減少であり、財産の補填は資本の補填(資本の回収)、
その結果としての資本の維持を意味する。

 つまり、財産についての見方とは換言すれば、資本についての見方、すなわ
ち資本概念にほかならないのである。

 したがって、期間利益計算においては、資本の概念の確定が中心課題となる
のである。



 一方、(2)での計算は、期末資本−期首資本=期間利益、である。

 貸借対照表における期間利益は、(1)の場合と違って資本の純増加額として
直接的に計算される。

 この場合の期首資本の大きさは、当期に損益がなければ期末に当然存在すべ
き資本の大きさを意味することから、「維持すべき資本」とすれば、上の計算
式は一般的な形として下のような等式で表されることになる。

  期末資本−「維持すべき資本」=期間利益


 この計算式から明らかなことは、期間利益は、期末資本のうち「維持すべき
資本」を超える部分として計算されているということである。

 すなわち、この計算式は、期末資本の中に、まず「維持すべき資本」に相当
するものがあるか否かを確かめ、それを超えて存在する期末資本の余剰部分を
期間利益とみることを意味する。

 したがって、そこでは「維持すべき資本」を確定することが、期間利益算定
における中心問題となるのである。しかもその場合、「維持すべき資本」の確
定は、やはり(1)の場合と同じく資本に関する見方、つまり資本概念の如何に
依存するのである。


 これらはすなわち資本の回収維持計算である。つまり、収益もしくは増加し
た財産量(資産量といっても同じ)から費用もしくは減少した財産量を差し引
くことは、投下された資本量のうち収益もしくは増加した財産量から、まずは、
回収維持すべき資本量を確保するという意味であり、回収・維持すべき資本量
を確保した残りが期間利益であるということである。

 このことは、前信での資本の本質的意義についての説明でも同様であったは
ずである。

 つまり、「回収維持すべき資本」とは企業の資本運動上に「投下された資本
」であり、その投下された資本は当該資本運動上で回収・維持されなければ、
資本運動を継続することができない元手なのである。


 上記のことは、期間利益の計算においては、資本概念が不可欠の前提となり、
それは、損益計算書的利益計算方式においては費用を規制し、貸借対照表的利
益計算方式においては、「維持すべき資本」を規定することを意味するのであ
る。



 ではここで、価格変動会計論で取り上げられる資本概念について見ておくこ
とにしよう。

2.資本の概念

 当然のことながら、価格変動会計論における各価格変動会計の期間利益計算
ないし期間利益概念についての見解の相違は、それぞれが前提とする資本概念
の相違に由来する。


 価格変動会計論で取り上げられる資本概念は三つである。

 (1)名目資本概念
 (2)実質資本概念(購買力資本概念)
 (3)実態資本概念(物的資本概念)


 (1)は、現行企業会計で採られている資本概念であり、資本を貨幣そのもの
とみるものである。

 当該資本概念は、本来的には名称はなかった(個別財務諸表を学習する際に
このような資本概念を説明されることは無いはずである)のであるが、価格変
動会計を議論する上で他の資本概念と区別するために当該議論上で付けられた
名称である。

 ここに資本を貨幣そのものと見るとは、資本循環上に投下された貨幣量その
ものの意味である。

 つまり、財を貨幣100を払って購入すれば、投下された資本は100の貨幣量と
いうことであり、これは、現行企業会計上において市場での財の購入において
支払われる貨幣量である。


 (2)は、資本を貨幣と見る点では(1)の資本概念と同様であるが、ここでは、
貨幣の持つ実質に着目し、資本を貨幣の持つ購買力とみるものである。

 価格変動会計論は物価変動会計論とも言われるごとく、物価の継続的な上昇
時に資本を維持するためにどのように対処するかという議論である。

 物価とはある財、例えば、おにぎり1個が100とすれば、その時のそのおにぎ
りの物価は100であり、同じおにぎりが120と値上がりすれば物価は20だけ上昇
したということになる。

 これは財の市場価格という観点からの見方であるが、逆に貨幣の観点からこ
の物価の上昇を見れば、当初100の貨幣量によっておにぎり1個を購入できたの
に、物価の上昇によって、100の貨幣量では同じおにぎりを購入することはで
きず、同じおにぎりを1個購入するためには120の貨幣量を必要とするというこ
とである。

 これは、100の貨幣量が物を購入する力、すなわち、貨幣の購買力としては
20だけ力が下落したことを意味するのである。

 当該資本概念は、資本をこの貨幣の購入する力、貨幣購買力と見るものであ
る。


 (3)は、資本を貨幣ではなく、具体的な物財と見るものである。

 この資本概念は、資本を現実の物財(その実態が具現しているものとのれん
等のように実態が具現していないものも含めて)と見るものである。つまり、
企業に存在する期末時点の物財、例えば、机、キャビネット、PC、コピー機等
や在庫商品等の物財である。

 したがって、この資本概念によれば、資本が回収維持されたとは、前期末当期首時点で企業に存在した物財が当期末にそのまま企業に存在するというこ
とである。

 ただし、現実の物財ということでは貨幣的測定の公準を前提とする会計実践
においては具体的な測定が不可能であるので、会計実践上は期末時点における
同じ物財を再調達するための額(再調達原価)をその測定値とすることになる。




 さてさて、極簡単にと思っていたが、やはり正しく理解してもらおうとする
と前提部分でもかなりのスペースを費消してしまった。

 以上を前提にいよいよ具体的な利益計算とその意味についての説明に入るこ
とになるのだが、そちらを途中で中断するよりは、ここで一区切りし、次回に
説明のつづきをする方がbetterだと思う。



 ので、今回はここまでである。




 つづきは次回に!!






 ではまた!!









 『HBAからのお知らせ』

 現在HBAでは全ての資料(資料請求用の電子版資料については、無料ダウ
ンロードのソフトにて十分参照できます)を電子版で提供しています。

 なお、正規のHBA電子版資料をフル活用するには、HBA指定のソフト(
上記無料ダウンロードのソフトの高機能バージョン)を使用する必要がありま
す。

 当該高機能バージョンのソフトを使用することにより、従来の紙資料(製本
テキスト、答練冊子等)と同様に学習上で電子版資料に自分の必要箇所にアン
ダーラインを引いたり、自分のコメントを書き込むことが自由にできます。

 そこで、現在HBAでは、HBAへ申込み者に対して、当該高機能バージョ
ンのソフトの購入促進を目的とした『購入奨励キャンペーン』を実施中です。

 是非当該高機能バージョンのソフトを購入して、HBAの電子版資料を最有
効活用してください。


 HBA指定ソフトである上記高機能バージョンのソフトおよびその購入奨励
キャンペーンに関しては以下を参照してください。

   HBA指定ソフトとキャンペーンについてはこちら >>>

   HBA/HPはこちら >>>







 なお、本mailmagazineの発行に関する情報は、HBAのHP「お知らせ & 
トピックス」に掲載しますので、そちらで確認をしてください。

 ※HBA/「お知らせ & トピックス」はこちら >>>



 また、誤植と思われる箇所や不明の箇所等については、当方で発見したもの
はHBA/HP/HBAmailmagazineのコーナーに掲載の同じ発行回数のもので
修正してあります。

 気になった場合には、HBA/HP/HBAmailmagazineのコーナーで確認し
てください。

 ※ HBAmailmagazineはこちらこちら >>>










◇ =============== =============== ============= =================

◇ =============== =============== ============= =================

◇◇◇今回の問題◇◇◇

 今回は、本信の内容の都合でお休みです。









◇ =============== =============== ============= =================




◎解答・解説(一部または全部)は次回のメールマガジンにおいて掲載する予
 定です。
 また、次回メールマガジンの発行日の翌日以降、当アカデミーの『HBAメ
 ールマガジン』のコーナーにも解説を掲載します。
 
 ※HBA/メールマガジンはこちら >>>

◎当mailmagazineの休刊等の情報については、HBA/「お知らせ & トピッ
クス」に掲載します。

 ※HBA/「お知らせ & トピックス」はこちら >>>

 ※HBAの資料請求はこちら >>>

  ※※HBAの内容等に関する問い合わせはこちら >>>






◇ =============== =============== ============= =================

◇ =============== =============== ============= =================





◆◆◆前回の問題◆◆◆ =============== =============== ===========

問 題

 「売上高は、実現主義の原則に従い、商品等の販売又は役務の給付によって
実現したものに限る。ただし、長期の未完成請負工事等については、合理的に
収益を見積もり、これを当期の損益計算書に計上することができる。(損益計
算書原則・三・B)
 この文言では、収益認識基準は原則として実現主義の原則であるが、長期請
負工事に関しては、実現主義の例外として工事進行基準を認めているのか、あ
るいは、長期請負工事に関しては、工事進行基準を工事完成基準とともに実現
主義の適用の一形態とみなすというのか、必ずしも明らかではない。
 この点に関連して、以下の各問に答えなさい。

問1
 工事進行基準を実現主義の例外と解する場合の要件を明らかにし、工事進行
基準が、その実現主義の例外であることを説明しなさい。(9行)

問2
 実現の要件を「問1」のように規定する根拠について明らかにし、販売基準
が実現主義の典型的適用形態とされる理由を説明しなさい。(9行)

問3
(1)
 「問1」「問2」のように解した場合、なぜ、制度上、実現主義の例外たる工
事進行基準の適用が認められるのかについて説明しなさい。
(2)
 また、経過勘定項目たる未収収益の計上が認められる理由を説明しなさい。。
(9行/6行)






〜問題に関する確認項目〜

 言わずと知れた制度会計上での分配可能利益の観点からの実現主義に関係し
た問題である。

 問題の問うている内容については至って基本中の基本内容である。余りに基
本過ぎてどのように答案を書いて良いのか、暗記が命の今時の受験生には分か
らないのかもしれない。

 しかし、分配可能利益の観点からの実現主義に関係する問題内容だからとい
って、巷一般で教えられるように、実現主義の要件に照らし合わせての解答を
作成すれば0点である。それは、巷一般の受験学校の答案が0点ということであ
る。

 唯一読者諸君にとってヒントになるのは、本信での分配可能利益に関する記
述のところに出てくる現金主義、実現主義、発生主義の関係のところであろう。

 問3(2)の未収収益の計上根拠は巷一般では実現主義の要件に当てはめて説明
するのであろうが、未収収益の計上論拠も工事進行基準と同様である。

 決して実現主義の要件と照らして、もしくはその要件に当てはめて解答を作
成しないよ
うに注意しておく。


 果たして読者諸君は、上記問題に対して指定の行数分過不足なく答案を作成
することができるであろうか?

 







・解答行数:上記各問題文末参照。

      問1:20点
      問2:30点
      問3:各20点+10点=30点
                 
         (合計  80点満点)









◆◆◆前回の問題の解答・解説◆◆◆=============== ============ ====

◆【解 答】◆◆=============== =============== ============ ==========

問題

問1
 実現主義の要件は、一般には、市場取引を前提として、財貨・役務の第三者
の引渡しがあったこと、及びその対価として現金もしくは現金等価物を受領し
たことをいう。この要件を充たしたときに、収益は実現したものとして認識さ
れる。
   工事進行基準は、期末に工事進行程度を見積もり、適正な工事収益率に
よって工事収益の一部を当期の収益として認識し、当該期の損益計算上に計上
する方法である。したがって、工事進行基準による場合、収益計上時点におい
て、財貨・役務の第三者への引渡し事実がなく、しかも、対価としての現金な
いし現金等価物の受領もない。したがって、上記の実現の要件に照らして、工
事進行基準は実現主義の適用とはいえず、それゆえに、工事進行基準は実現主
義の例外として位置づけられることになる。(20点)


問2
 問1のように実現の要件を規定するのは、この要件を充たす実現時点におい
て収益を認識することによって、収益が確実に稼得されたことを確認でき(収
益として確定しており)、客観的に測定可能であり、かつ、資金的裏付けが保
証されることから、分配可能利益の算定を目的とする今日の期間損益計算にと
って合理性をもつことになると考えられるからである。
   販売基準がこの実現主義の典型的適用形態とされるのは、一般に、販売
時点において財貨・役務が第三者に提供されることから販売事実が確定し、ま
たその対価としての現金ものくは現金等価物の受領によって金額の客観的測定
可能性が確保されることから収益の確定性が保証されることによる。しかも対
価としての現金もしくは現金等価物によって至近的裏付けも得られることにな
るからである。(30点)


問3
(1) 現行制度会計は、企業資本の循環過程を前提として、投下資本の回収維持
計算における余剰としての分配可能利益の算定を目的とすることから、収益の
認識は原則として実現主義による。この実現主義の根拠は、分配可能利益の特
質としての処分もさることながら、収益実現の確実性に求められるものである。
したがって、実現の保証のあるかぎりにおいては、その収益の計上が認められ
るべきものである。このことに照らしてみれば、長期請負工事の場合、契約に
基づく受注工事であるために、その収益の実現が保証されており、収益計上額
の客観的測定可能性が確保されることから、その意味で分配可能利益の算定目
的に矛盾しない、したがって、工事未完成の段階においても、進行程度に応じ
た収益の計上が認められるのである。(20点)


(2) 一定の契約に基づき継続して役務の提供を行う場合、すでに提供した役務
に対していまだその対価の支払をうけていない場合、この契約に基づく収益は、
時の経過に伴って発生していると考えられるため、経過期間に応じて収益を計
上することが合理的であるとされる。この認識基準は時間基準と呼ばれ、発生
主義の具体的な適用例である。未収収益も、契約によって対価が客観的に定め
られており、時の経過とともに客観的かつ確実に収益が発生するために、分配
可能性に矛盾するものではない。(10点)


 【出題の趣旨】

 「・・・ただし、未実現収益は、原則として、当期の損益計算に計上しては
ならない。…未収収益は、当期の損益計算に計上しなければならない。」(損
益計算書原則一・A)

 今日の企業会計は、発生主義会計という体系を基礎としている。

 言うまでもなく、発生主義会計というのは、費用および収益を、収入および
支出の時点ではなく、価値増加及び価値減少の原因となる事実の発生に基づい
て認識する計算構造である。

 発生主義会計は、継続企業の期間成績ないし収益力の表示に基本的な視点を
おく会計の構造として特徴づけることができるが、そこには算定利益の制度的
な制約があることに注意しなければならない。

 現行企業会計上、収益は分配可能利益の算定目的から、実現主義による認識
が原則とされる。この実現主義は、一般に伝統的実現概念に基づくとされるが、
その本質的な理解がなされずに「資金的裏付け」という言葉で代替されている。

 本問は、この伝統的実現概念の本質的理解を問うものであり、それゆえに、
本来、発生主義の適用であるとされる工事進行基準による収益の認識や未収収
益の計上が現行制度会計上で認められている理由も正しく理解されることにな
る。





【解説】

 問1
 承知のように現企業会計原則においては、工事収益に関しては工事進行基準
と工事完成基準が選択関係にある。

 本問はそれを問うているわけではない。

 むしろ両者が選択関係になったことで、当問題文における「長期請負工事に
関しては、実現主義の例外として工事進行基準を認めているのか、あるいは、
工事進行基準を工事完成基準とともに実現主義の適用の一形態とみなすという
のか」ということはさらに分かりにくくなってしまっている。

 いずれにしても、工事進行基準のが認められる根拠は同じであり、それを踏
まえて、実現主義の例外であることを明らかにするのが本問の解答である。


 問2

 本問の解答において絶対にやってはいけないのが、実現主義の要件に当ては
めて工事進行基準が制度上認められていることを説明しようとすることである。

 実現主義は、一般に分配可能利益の観点から制度上において収益の認識を規
制すると理解されてはいるが、その実現主義が一人歩きし、全ては実現主義を
基準として判断されるような大きな誤解がある。

 実現主義は、分配可能利益と業績表示利益の間での調整上、分配可能利益が
許容して生じた産物に過ぎない。

 実現主義が前提で分配可能利益があるのではなく、分配可能利益が前提であ
り、その分配可能利益が実現主義を妥協的に許容しているのである。

 しだがって、工事進行基準が制度上認められることを説明する場合に、分配
可能利益に許容されている実現主義の要件に照らして説明しても何ら本質的な
根拠を説明したことにはならないことに注意しなければならない。

 本問はあくまでも分配可能利益の分配性と収益実現の確実性に照らして、工
事進行基準がこの分配可能利益か許容する範囲にあることを説明しなければな
らないのである。

 したがって、巷一般見られるような実現主義の要件にこじつけて説明する解
答は何ら根拠を説明してはいないため0点である。


 問3

 問2と同様の根拠であり、この場合も実現主義の要件に当てはめて説明すれ
ば0点である。




◆ =============== =============== ============= =================


◎メールマガジンのバックナンバーは、当アカデミーの『HBAメールマガジ
ン』のコーナーでもご覧になれます。
 
 ※HBAメールマガジンはこちら >>>

◎当mailmagazineの休刊等の情報については、HBA/「お知らせ & トピッ
クス」に掲載します。

 ※HBA/「お知らせ & トピックス」はこちら >>>

 ※また、HBAの資料請求はこちら >>>

  ※HBAの内容等に関する問い合わせはこちら >>>


◆ =============== =============== ============= =================





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

発行者     : ハスイ・ビジネス・アカデミー(HBA)
ホームページ  : (HBA/TOP) 

※メルマガの購読中止は上記ホームページでもおこなうことができます。

※メルマガの購読中止はこちら >>>


□ 雑 感 □===========================


◎いや〜、参りました!!

 HBA/HPのメンテナンスには予想以上の時間がかかり、すっかりくたび
れてしまった次第です。

 HBA/HPは当初は人に頼んで制作してもらったのですが、今回は都合で
その人に頼むわけにもいかず、この領域では素人の私としては大変な難題と向
き合う羽目になってしまったのです。

 一番困ったのが、今回のサーバー移転によって問い合わせ等のフォームが全
て機能しなくなったこと。

 しかもサーバー移転当初はそれにもまったく気が付かなかったことです。

 移転から10日程経ったある日、全てスムーズにできたと思っていたHBA/
HPを見てそれらのことに気が付き愕然としたのでした。

 早速、契約サーバー会社のサポートに電話して事情を説明するも、当然なが
らHPのデザインに関してはサポート範囲外なわけです。

 とりあえず、私の電話を受けたサポーターのご厚意で、従前のフォームを移
転後のサーバーでも認識できるようにしてもらったのです。

 がしかし彼曰く、これはあくまでも臨時的な処置ですので、移転後のサーバ
ー上での正規のフォームをアップし直してください、と?!

 アチャ〜!!

 とりあえずホッとはしたものの、さてどうしようか???である。

 暫しボー然とし、フォームなんて分からんよ!!


 そこで突然一念発起。

 よし、この機に今までは無かった申込みフォームも新たに制作してフォーム
のラインナップを整えよう、との積極的な発想はよかったのですが、その後は
難行苦行の連続となってしまったわけです。

 まず、フォームの基本コードとそのデザインコードを解読し、理解するのに
とりあえず2日半程完全徹夜!!

 一応の理解ができたところで倒れるようにペットになだれ込み2/3日程爆睡。

 次に、フォームのテンプレートの基本動作を維持しつつデザインを変更する
コードをそれぞれの部分について探し出し、HBA/HPのイメージに合い、
他のページとの整合性を考え、さらに最も重要なそれらのフォームを利用する
側の使い勝手と分かり安さ等に配慮して、現在のフォームにたどり着くまでの
試行錯誤を繰り返し、修正に修正を重ね、アッと気が付けば現在のフォームに
たどり着くまでに3週間を費やしたというわけです。

 さらに悪いことには、フォーム制作に一応成功した余勢を駆って、だいぶ長
い間手を付けなかったHBA/HPのメンテナンスを実施することを決意した
のでした。

 一度何かを始めれば納得するまでは止まらない性格でもあり、途中でヤバイ
と思ったものの、手は止まらず、ページ間の整合性の調整、ページ間の移動の
し易さ、リンクへの移動に使うボタンの作成、そのボタンの色の変化(ちょっ
と楽しいので遊び心で)の仕込み、ページ自体のフォーマットの変更等々、次
から次へと考えが先走り、一応の完成を見た後もしばらくは毎日HPを見ては
改良点を見つけ出し、修正し、あっと言う間にその後3週間半が過ぎ去ってし
まったのです。

 というわけで、HBAメールマガジン等へのリンクが切断されてしまったこ
とに気が付くのも遅れ、読者の皆さんには大変申し訳ないと思っている次第で
す。

 当のHPは、上記の苦労にもかかわらず見た目は従前とそれほど変わっては
いないように見えるのですが、とても見易い(自画自賛かも?)使い勝手の良
いHPとなりましたので、是非利用してください。


 ふ〜ッ、疲れたび〜〜!!!








 それではまた次回に!!











===================================



暗記を強要される受験勉強って間違っている。HBAでは公認会計士試験の早
期合格を目指す諸君に、本質的な講義内容を提供します。当メルマガの有意義
な問題にチャレンジして、早期合格を目指しましょう。